水害の怖さを知ろう!どんな対策をするべき?
最近ニュースなどでも多く取り上げられている水害や大雨による影響ですが、どんな対策ができるのでしょう。
この記事では、そんな水害や大雨対策について解説していきます。
自治体等で行われている水害対策は?
水害対策は、国や自治体による取り組みが重要であり、さまざまな方法が実施されています。
主な対策としては、河川整備や洪水調節施設の建設です。
具体的には、ダムや遊水地を利用して洪水の流量を調整し、河川の水位を低下させることで水害を軽減しています。
これに加えて、堤防の整備や河道の掘削、樹木伐採などが行われ河川の流下能力を向上させています。
また、地域レベルで行われている対策は、流出抑制対策や土地利用を考慮した水防災です。
具体的には、雨水を貯留する調整池や浸透ますの整備が行われ、宅地の嵩上げや輪中堤の整備も重要な対策とされています。
特に、輪中堤は特定の区域を洪水から守るために設けられる堤防で、家屋浸水のリスクを減らす効果があります。
さらに、災害リスクを考慮したまちづくりも進められており、床上浸水の頻度が高い地域では災害危険区域を明示し安全な地域への移転が推奨されてきました。
こうした取り組みには、建築物の構造や住まい方の工夫も含まれています。
また、行政による「公助」に加えて地域コミュニティによる「共助」も重要です。
住民が協力して土嚢を積んだり、避難の呼びかけを行うことが求められています。
特に「水防団」は、地域の水害対策において活躍しており、住民が自ら防災活動に参加することで地域全体の安全が確保されています。
これらの取り組みを通じて、水害リスクの軽減を図ることが重要です。
自らができる水害対策
自らができる水害対策は、何でしょう。
ここからは、自らができる水害対策について解説していきます。
水害ハザードマップを確認しておく
水害ハザードマップは、自治体が提供する重要な資料で自宅や周辺地域の浸水リスクを把握するのに役立ちます。
浸水の範囲や深さが示されているため、特に新しく転居した場合や地域での水害情報を得た際には定期的にチェックすることが重要です。
また、防災無線や地域の防災訓練を利用し、最新の情報を常に意識しておくことで迅速な対応が可能になります。
土嚢や水嚢を準備しておく
土嚢は水害対策の基本的なアイテムですが、事前に用意しておくことで迅速な対応ができます。
地域によっては、自治体が土嚢を提供している場合もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
さらに、簡単に作れる水嚢は、家庭にあるごみ袋やレジ袋を使用し水を入れて縛るだけで完成します。
これを用いて、洗濯機やキッチンの排水口などの逆流防止にも役立てられます。
ガラス飛散防止フィルムを使用する
大雨や暴風時には、飛散物が窓ガラスに当たり割れる危険性が考えられるでしょう。
ガラス飛散防止フィルムをあらかじめ貼り付けておくことで、万が一ガラスが割れた際にも飛び散る危険を減少させることができます。
ホームセンターなどで購入可能なため、簡単に導入することが可能です。
車の移動プランを考えておく
水害時には、地下駐車場や半地下の駐車場が浸水する危険があります。
事前に高台の駐車場や安全な場所を把握し、浸水の恐れがある際には早めに車を移動させる準備をしておくことが重要です。
また、近隣の交通情報や避難情報にも注意を払い適切に行動することが求められます。
万が一避難することになった場合の注意点
水害が発生した際の避難行動は、状況に応じて変わります。
まず、徒歩での避難の場合、浸水が膝の高さ(約30〜50cm)を超えると歩くことが難しくなり流されるリスクが増すでしょう。
そのため動きやすいスニーカーを選び、川や水路の近くは避けることが重要です。
また、複数人で行動し安全なルートを選ぶことが求められます。
さらには、徒歩以外でも車での避難をする場合には大きな危険が伴います。
水深が10cmになるとブレーキが効きにくくなり、30cm以上でエンジンが停止、50cm以上では車が浮く可能性があるため水位がある場合は徒歩に切り替え冠水した道路は避けるべきです。
また、万が一の事態に備え窓を割る道具を車内に常備しておくことも大切です。
浸水が進んでいる場合は、自宅の2階以上に避難する必要があります。
重要な物品を持ち、電気設備の水没を防ぐために1階のブレーカーを切ることが推奨されます。
また、浸水が急速に進む場合には屋上への避難も検討し、強風や飛来物に注意を払うことが重要です。
水害時は状況を見極め、適切な行動を選ぶことが生死を分ける要因となります。
まとめ
これらの水害対策を家庭で実践することで、自分自身や家族を守るための備えを強化できます。
日常的に水害リスクを意識し適切な準備を整えることで、いざという時に迅速に対応できる環境を築くことが重要です。