梱包を効率化するには?コツはある?
物を運ぶことにおいて梱包は重要な作業のひとつです。
この記事では、そんな梱包を効率化するコツについて解説していきます。
梱包の流れは?
画像出典元梱包作業は、どのような流れで行われるのでしょう。
ここからは、それぞれの工程について詳しく説明します。
梱包材の選定
まず、梱包する商品に適した梱包材を選ぶ必要があるでしょう。
梱包材は外装と緩衝材に分けられ、外装は段ボールや宅配袋、ビニール袋、封筒などがあり商品のサイズや保護性能に応じて選びます。
緩衝材は商品と外装の隙間を埋めたり、商品を包んで保護するための資材です。
気泡緩衝材やエアー緩衝材、紙緩衝材など商品の特性に応じて適切なものを選択します。
外装への商品梱包
選定した梱包材を用いて商品を梱包します。
組み立てが必要な外装の場合は、最初に組み立てを行いましょう。
商品と外装の間に隙間ができる場合は、緩衝材を詰めて保護します。
また、納品書やチラシなどを同封する必要があれば、この段階で外装に入れます。
商品の形状や配送時の状況を考慮し、必要に応じて複数の緩衝材を組み合わせて使用することも考えられるでしょう。
外装の封印
商品を外装に入れ終わったら、テープでしっかりと封をします。
使用するテープには、OPPテープやガムテープなどがあります。
配送途中で外装が開いてしまわないよう、特に重い荷物の場合は段ボールの底を十字にテープで補強するなどの工夫が必要です。
自動でテープを貼る機械やビニール製袋を封印するシーラーを利用すると作業の効率が上がります。
配送ラベルの貼付
外装の封をした後、配送先を示すラベルを貼り付けます。
ラベル貼付の際は、誤配送を防ぐために手順を標準化し整理整頓を徹底してください。
また、ラベルを貼る前にオーダー番号を記載したラベルを準備し、それに基づいて配送先ラベルを出力する仕組みを導入するとミスを減らすことが可能です。
パレットやコンテナへの積載
梱包が完了した商品は、パレットや折りたたみコンテナ(オリコン)に積み上げます。
商品をバラバラに置いておくと、発送時の積み込みや荷下ろしに手間がかかります。
そのため、方面別や配送先ごとに仕分けを行い効率的に積載できるよう工夫が必要です。
積載が困難な袋入り商品には、オリコンを利用するなどの対応をします。
以上の流れを把握し、作業の改善や効率化につなげることが重要です。
梱包の効率化のコツ
画像出典元梱包作業の効率化を進めるには、現場の現状を把握し無駄を省くための見直しが不可欠です。
以下のポイントを参考に、具体的な改善方法を解説します。
梱包資材の選定を早くする
商品のサイズや重さに適した梱包資材を迅速に選定することは効率的な作業の基本です。
適切な資材を選べない場合、「商品が入らない」「段ボールが大きすぎる」といった問題が発生し時間を浪費します。
これを防ぐには、作業員が資材の種類と用途を把握しておくことが必要です。
たとえば、資材ごとの使用例を一覧表にしておくと選定がスムーズになります。
さらに、頻繁に使う資材をすぐ手に取れる場所に配置することも有効です。
テープの貼り方を見直す
テープの貼り方を工夫することで、梱包の強度と効率を両立させることが可能です。
たとえば、H貼りは段ボールの隙間をしっかりと留めるため、重い荷物に適しており配送中の箱の形崩れを防ぎます。
一方、軽い荷物にはI貼りを用いることで、作業スピードを向上できます。
商品ごとに適した貼り方を作業手順として定め、作業員に共有することで効率化を進められるでしょう。
無駄な動線を見直す
作業効率を向上させるためには、作業場の動線を最適化することが重要です。
たとえば、梱包資材や緩衝材が遠くに配置されている場合、それを取りに行く手間が発生します。
また、梱包済みの荷物を保管する場所が作業場から離れていると荷物移動のための時間がかかります。
このような問題を解決するには、資材の配置や作業場全体のレイアウトを見直し無駄な動きが発生しないようにする必要があるでしょう。
適切な梱包台を使う
作業者に合った高さやサイズの梱包台を使用することで、無駄な動作を削減し効率的に作業を進められます。
梱包台の見直しポイントとしては、高さの調整や資材をすぐ手に取れる位置に配置することが挙げられます。
また、梱包台周辺の整理整頓を徹底し、不要なスペースや動作を省くことで作業効率をさらに高めることが可能です。
梱包資材・緩衝材を見直す
適切な梱包資材や緩衝材を使わない場合、隙間を埋めるために余計な緩衝材が必要になるなどコストや時間のロスが発生します。
この問題を解消するには、ワンタッチ式段ボールやテープ不要の資材を導入することが有効です。
また、資材の在庫状況を定期的に確認し、不足や過剰を防ぐことでスムーズな作業が可能になります。
5S活動への取り組み
梱包作業場での整理・整頓・清掃・清潔・しつけ(5S)を徹底することで、作業の効率化とミスの削減を図ることが可能です。
たとえば、テープやカッターなどの道具を定位置に置き、必要なときにすぐ使える状態にしておけば探す手間が省けます。
また、作業場を清潔に保つことで、資材や製品の汚損リスクを減らし品質の維持にもつながります。
まとめ
画像出典元梱包作業を効率化することで、人手不足や利益を向上させることが可能です。
今回ご紹介したコツを取り入れて実践してみてはいかがでしょう。