医療用スクラブ、種類豊富にあります。そもそもいつから着用されているの?
最近、病院に行くと注目していることがあります。
それは、病院のスタッフの方達がどんな「スクラブ」を着ているのか?
ということです。
スクラブとは、このような形のウェアで、主に医療現場の方達が着ているものです。
皆さん、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
先日子供を連れて訪れた小児科では、スタッフの方達がみなさん
子供たちに人気のキャラクターが全体に散りばめられたスクラブを着ていて、
「ほら見てーここに◯◯がいるよー」などと自らのスクラブを指差しながら話しかけ、
緊張気味の子どもたちの笑顔を引き出すのに一役買っている場面にも出くわしました。
また、医師と看護師では同じキャラクターモチーフのものでありながら
色違いのものを採用していて、患者である私たちにも
違いがわかるようになっているのもわかりやすくてとてもいいなあと感じました。
しかしこの「スクラブ」、私の記憶が確かであれば、
医療現場で見かけるようになったのはここ10年くらいのような…?
その前は医師は白衣、看護師はナース服、だったような…?
何故そのような変化が起こったのでしょうか。
まず、これまで主流だった白衣の起源を調べて見ると、
白衣が西洋医学に登場したのは、19世紀末ごろ。
たった100年ほど前ということになります。
それまでは医師は黒いコートを着用していたのだそうです。
確かに、ペストの治療風景などを見るとカラスマスクに黒いコートを着用していますよね。
今では信じられないことですが、当時は衛生管理の重要性が医療現場ではあまり認められておらず、
不衛生が病気を蔓延させるという観念がなかったのだというのだから驚きですよね。
しかしその後、現在に通ずる衛生の概念が医療現場に生まれ、
医師たちはそれまでの黒いコートから、
汚れがすぐにわかる白衣を着るようになったのだそうです。
そのような経緯で着られるようになった白衣ですが、いくつかのデメリットもありました。
それは…
・服の上に着なければならず、夏場は暑い
・袖、裾が長く動きづらい
・白なので汚れが目立つ
・シワがよりやすく、アイロンがけが大変
などです。
特に現場での作業が多い医師にとっては煩わしく思ってしまうことが多い印象ですよね。
一方でスクラブは、
・丈がちょうどよく、動きやすい
・汚れが目立ちにくい
・丈夫な素材でシワがよりにくく、アイロンがけが簡単
・色が豊富
などのメリットがあり、
最近はだんだんとスクラブを主流にする病院が増えているようです。
「スクラブ」という名前は「ゴシゴシ洗う」という意味のスクラブが語源となっているほど、
とにかく丈夫で強く洗っても生地が傷みにくい、というのが特徴です。
一見、穏やかに見える医療現場ですが、そこは生と死が行き交う戦場です。
そこで着られるウェアですから、丈夫であることが第一、
そしてどんなに洗ってもヘタレない、というのが大切にされていき、
それに適したものが主流になっていった、というのは自然な流れなのではないでしょうか。
しかしその裏には、白衣の白で汚れを認識する必要がないほど、
医療現場における衛生管理が行き届いた、という事実もあるのではないでしょうか。
医療現場において、清潔であることが当たり前になった、
だからこそ白以外の様々な色のスクラブを着ることができるのかもしれません。
スクラブは医療と、衛生管理の発展の象徴とも言えるのかもしれませんね。
キャラクターものから、アパレルブランドプロデュースものなど、
実に様々な種類のものが発表されているスクラブ。
いまちゃすでも、様々な種類のスクラブを取り扱っています。
このようなオーソドックスなものから…
ドラマ「コード・ブルー」を思い出さずにはいられないカラーリングのものや、
リバティプリントのものなど、様々なスクラブがございます。
是非お気に入りの一着を探してみてくださいね。