水のうとは?
秋になり秋雨の時期にも入ってきており、水害の心配な時期になってきました。大雨や台風で雨量が上がりお家が浸水してしまっては大変です。この記事では、そんな大雨の時期に使える水のうについて解説していきます。
秋はなぜ雨が多い?
秋は、秋雨前線という夏の暖かい空気と秋の冷たい空気がぶつかり合うことで発生する停滞前線が原因で雨の量が多くなります。
秋雨前線が引き起こす大雨は、秋の涼しい空気が日本列島にかかってくる8月から10月にかけて発生しやすいです。
そんな秋雨は、梅雨時期の雨より大きな被害を出す場合があります。
さらに秋の雨で怖いのが秋雨前線プラス台風です。台風が太平洋にできると日本付近に停滞している秋雨前線に向かって暖かく湿っている風が吹きやすくなります。
秋雨前線の原動力は暖かくて湿った空気なため、台風によって送り込まれる暖かく湿っている風を受けることでどんどん活発化し結果的に大雨を降らせていきます。
水のうとは?
水のうとは、袋の中へ水を入れて土のうのように使う袋です。土のうに比べて目にする機会は少ないかもしれません。
それに対して、台風や大雨災害の時によく目にするのが土のうです。土のうは土砂を袋の中に入れて縛り積み上げて使うものです。
土のうと水のうのメリットとデメリットを比較
土のうと水のうはどちらが使いやすいのでしょう。ここからは、土のうと水のうのメリットとデメリットを解説していきます。
土のうと水のうのメリット比較
土のうのメリットは、浸水対策だけでなく土木工事など平時の時にも使われており汎用性が高いところにあります。
また、土砂があり作り置きできるようなスペースが確保できれば最も効率的な設置が可能です。
これに対して水のうのメリットは、水を注ぎ込むだけなので土砂を入れる土のうよりも労力を使わずに用意できるところにあります。
完成品の重さも土のうが約25kgに対して水のうは約10kgから15kgと軽いため設置をしやすいというところもメリットと言えるでしょう。
土のうと水のうのデメリット比較
土のうのデメリットは、一般的な家庭だと用意が大変というところにあります。
都市部であればそもそも土砂が確保できない場所が多く、いざという時に土砂を集めて土のうを作り出すことができません。
また、急激な雨量の上昇などですぐにでも土のうが必要な時に土砂を袋に入れる時間がかかり対応ができない場合もあります。
さらには、重さも結構あるので設置の際に人手が必要です。
これに対して水のうは、土のうよりも強度が弱いというデメリットがあります。
また、水のうを重ねていくにつれて滑り落ちやすくなっていくのもデメリットです。
さらには、水のうが完全に浸かってしまうような状況だと浮いてしまい流されていってしまう可能性もあります。
水のうは土のうより作るのが簡単
浸水の対策で一般的なのは土のうですが、女性や子供しかいない場合準備するのは大変です。
また、喫緊で用意しなくてはならない場合緊急で素早く土のうを用意するのは簡単ではありません。
土のうの課題は、
1.時間がない
2.労力がない
3.土がない
の3点です。
この3点を補って女性や子供でも簡単に作れるのが水のうです。
水のうは水道水やお風呂の残り湯でも作ることができ、土砂などが用意できない都市部でも容易に作ることができます。
土のうよりも軽い設計のため人手が足りない場合でも土のうより対応がしやすいです。
水のうの中には、水を中に入れて作るタイプのものと水に浸すだけで袋が水を吸い数分放置して置くだけで簡単に作れるタイプのものがあります。
水に浸すタイプは、たくさん水のうを作りたい場合、お風呂などに複数の袋を浸しておくことで同時に複数個作ることも可能です。
また、水のうは断水時の水確保にも利用できます。災害が起きて断水の可能性が出てきたら水のうに水を入れて置くことで、生活水を確保して置くことが可能です。
水のうの設置場所
水のうは、土のうと同じように浸水を防ぐため玄関ドアの前に置いて床上浸水を防いだりすると効果的です。
それ以外にも、逆流対策としてトイレの便座の中やお風呂の排水溝、洗濯機の排水溝に置いておくと良いでしょう。
また、水のうの効果をさらに高めるためにはブルーシートに包んで使うのがおすすめです。
やり方としては、止水したい場所にブルーシートを敷いておきその上に完成した水のうを並べていきます。
それを敷いてあるブルーシートで包んでいき、両端を紐で結ぶと完成です。ブルーシートを使うことで水のうと水のうの間にできるわずかな隙間から水が入り込むことを防げます。
まとめ
ゲリラ豪雨や台風など雨の水害は急に発生します。そのため水害対策はあらかじめ考えておく必要があります。
土のう袋を用意して置くのも良いですが、お家の周りの環境や人手などを予想して水のう袋をお家に用意しておくことも考えてみましょう。
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