災害時の強い味方!長期保存水を備蓄しよう!
人間は水さえあれば2〜3週間程度は生きていられると言われています。そのため災害に備えて水を備蓄しておくことは命を守ることにも繋がるでしょう。この記事では、長期保存できる長期保存水について解説していきます。
一般的な水と長期保存水の違い
一般的な水、いわゆるミネラルウォーターと呼ばれるようなスーパーや自動販売機で買える水と長期保存水の違いは何でしょう。
実は、一般的な水と長期保存水では水自体に違いはありません。
違いがあるのは、ペットボトル容器です。
一般的な水の方のペットボトルには目に見えないくらいの小さな穴が空いており、通気性が良くなっています。
小さな穴が空いていると、そこから長い時間をかけて少しずつ水が蒸発し中身が減っていきます。
この中身が蒸発して減っていくのが一般的な水の賞味期限が短い理由です。
中身が減り容量が減っていくと水が飲めなくなるということではありませんが、500mlの水の場合全体の容量から2%以上減ってしまうと計量法という法律違反になってしまいます。
そのため、表示されている容量を維持できる期間として賞味期限が定められており長期的な保存ができません。
これに対して長期保存水に使われているペットボトルは、ペットボトル自体が厚くなっており穴も少ない構造となっているため一般的な水よりも賞味期限が長く長期的に保存ができます。
長期保存水は体に悪い?
長期保存水は長期的に保存できるため、何か劣化しないための化学薬品が使われていると誤解されている人も少なくありません。
しかし、そんなことはなく前述した通り一般的な水と長期保存水には違いはなく、もちろん化学薬品も使われていません。
むしろ紫外線や高温処理など薬品を使わない殺菌を行っているため更に安心な水だと言えます。
備蓄しておく適正量は?
ここまでで長期保存水の安全性がわかったかと思いますが、では備蓄しておくべき水の適正量はどのくらいなのでしょう。
成人の場合、1日に必要な水の量は体重1kgに対して50mlが必要だと言われています。そのため、体重60kgの人であればおよそ3Lの水が必要です。
また、乳幼児の場合は体重1kgあたり150mlが必要だと言われています。そのため、9kgの赤ちゃんであれば1日1.5L程度の水が必要です。
幼児であれば体重1kgあたり100ml、小学生であれば体重1kgあたり80mlの水が必要とされています。
更に、高齢者であれば体重1kgに対して40mlが目安です。しかし、持病があるなどして薬が欠かせない人などは成人と同じくらいの水を用意しておく必要があります。
こういった数値から考えると、備蓄しておく水の量が自ずと計算できるでしょう。
一般的には、3日分の水×家族分を備蓄しておくと良いとされています。
そのため、家族3人(両親+小学生)であれば25Lから30Lの備蓄が必要だと考えられます。
長期保存水を選ぶポイント
ここまでで長期保存水の安全性と備蓄量が確認できました。
ここからは、備蓄するための長期保存水を選ぶポイントについて解説していきます。
賞味期限の長さ
家族3人であれば25Lから30Lの備蓄が必要だと解説しましたが、これは2Lペットボトルだと12本から15本程度です。
これを1年から2年程度の頻度で交換するのはかなり手間で大変な作業だと思います。
そのため、なるべく賞味期限が長い長期保存水を選ぶと良いでしょう。
ミネラルの豊富さ
災害時に避難生活が続いてまともな食事が取れない場合、ミネラルが不足しがちになります。
そのため、ミネラル成分が豊富な長期保存水を選ぶことも重要なポイントのひとつです。
飲みやすさ
災害時、いつもと違う水を飲むのは少し抵抗があるかと思います。そのため、飲みやすさを重視して長期保存水を選ぶと良いでしょう。
1番良いのは、いつも飲んでいる水を長期保存水バージョンに変えるのがベストです。
備蓄しておく水はどの容量が良い?
水が入っている容器は、基本的に500mlタイプか2Lタイプのペットボトルを想像する人が多いかと思います。
単純に家の中に備蓄しておくのならば2Lタイプで、非常持ち出し袋に入れておくのならば500mlがおすすめです。
前述している通り、水の備蓄は最低3日分が必要となります。そのため何十リットルもの水を備蓄しておく必要があり、500mlのペットボトルタイプでそれを賄おうとするとかなり大変ですし、スペースもかなり必要です。
また、非常持ち出し袋に2Lタイプのペットボトルを入れておくのはおすすめできません。
避難時には身軽である必要がありますし、500mlのペットボトルタイプの方が避難先では何かと便利です。
まとめ
災害はいつ起こりうるかわかりません。そんな災害が発生した時、水の備蓄は命に関わる重要な備えと言えます。
長期保存水をお家に備えて、何が起きても大丈夫にしておくと良いでしょう。
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