真面目にキムワイプ卓球の普及に取り組む、国際キムワイプ卓球協会
キムワイプをラケットとして使う「キムワイプ卓球」。一部の理系学生の間でひそかなブームとなっています。2008年には「国際キムワイプ卓球協会」が設立され、真面目に普及に取り組んでいます。同協会では、「キムワイプ卓球」に興味を持つ人は数千人に上ると見ています。
自然発生的に広がってきた「キムワイプ卓球」。
理系の研究者や学生に人気の「キムワイプ」。研究の現場では、定番のふき取り用紙として愛用されています。
この「キムワイプ」をラケットとして使う卓球が、一部の大学でひそかに流行しています。
名付けて「キムワイプ卓球」、略称は「キム卓」です。公式ルールはなく、卓球台を使う必要もないという、自由に満ちた競技です。
「キム卓」の起源については不明ですが、自然発生的に広がっていったのではないかと考えられています。どこかの実験室にたまたまピンポン球があり、これを打とうとしたときに、ビーカーやシリンダーでは割れてしまう。そこで、手近にあった「キムワイプ」を手に取ったのではないかと推測されています。
2008年には国際キムワイプ卓球協会設立
2008年には、「国際キムワイプ卓球協会(KTTA)」が設立されました。
キムワイプ卓球をサイエンティフィック・スポーツと位置づけて、その普及に努めています。同協会は、ルールの制定とキムワイプ卓球に対する関心度を見極めることから初期の活動をはじめました。
キムワイプ卓球をしたことはないがキムワイプ卓球に関心を持っている人を「ポテンシャルキムワイパー」と位置づけましたが、その人数は数千に及ぶことがわかりました。
2010年には、Twitterでの広報を開始。さらに、オンラインでの会員登録システムも稼働を始めました。
その結果、会員数が急増し、12月には会員数が100名を突破しました。また、会員数の増加に伴い、キムワイプ卓球を通じた分野横断的なコミュニケーションも活発化していきました。
2012年には、東京大学にキムワイプ卓球団体が発足しましたが、その後すぐKTTAからは独立し、現在では世界で最も有名なキムワイプ卓球愛好者団体となっています。さらに、同年には、キムワイプ卓球のルールが初めて制定されましたが、不備が多く物議を醸しました。
KTTAルール制定委員会は多くの問題に直面し、ルール制定を諦めたとのことです。
しかし、2016年に、ルールはコミュニティによって議論されるべきだとし、その「場」として査読付き雑誌Scientific Sports誌が創刊されています。
[国際キムワイプ協会の概要]
「国際キムワイプ協会」の英語名は、INTERNATIONAL KIMWIPE TABLE TENNIS ASSOCIATION。略称はKTTAです。
同協会のWebサイトによると、KTTAの本部所在地は、「冥王星2番地」ということです。
また、KTTA日本支部東京支局(東京都千代田区零番町2-8)とKTTA日本支部名古屋支局
(愛知県名古屋市中村区名駅6丁目3-11 スイカタワー名駅21階廊下)があるとのことでした。
また、会員数としては0,000,601名(2020年2月28日現在)との表記が見られることから、百万人以上の会員獲得を目指しているようです。
なお、KTTAは「国際キムワイプ卓球協会」と銘打っているものの、現時点での拠点は日本支部のみ。今後は、世界展開を視野に入れ、競技に関心を持つ「ポテンシャルキムワイパー」を、更に取り込んでいく方針だということです。
「キムワイプ卓球」のルール
「キムワイプ卓球」に公式ルールはありませんが、競技の環境についてルールらしきものがあります。
[競技の環境]
・台は水平で、矩形なら何でもよい
・座ってやりたい人もいるので、高さも指定しない
・センターラインによって、2つのコートに分かれる
・ネットは不要だが、センターラインは明示的であるべき
・跳ねないとつまらないので、反発係数は0.71以上
・ラケットには、値札と名札をつけてもよい
「理論キムワイプ卓球」も探求されている
「キムワイプ卓球」には、実際の競技だけでなく「理論キムワイプ卓球」という分野もあります。
「キムワイプ卓球」の競技人口の大半は、研究者や大学生たちです。理数系の学問に親しんでいるという共通点がありますが、一人一人の専門領域はさまざまで、専攻が異なる人同士で交流する機会は、あまりありません。
そんな中で、2017年からUT-KTT(東大キムワイプ卓球会)が主催する「キムワイプ卓球研究会」が、それぞれのプレイヤーをつなぐ役割を果たしています。
「キムワイプ卓球研究会」では、戦術などに関する論文を持ち寄り、研究成果を披露し合っています。同研究会は、東京大学の学園祭に合わせて開催されています。
2019年5月に開かれた研究会では、UT-KTT代表の小嶋明から「キムワイプ卓球の台の割り当てアルゴリズムの比較」というテーマで発表がありました。これは、複雑な数式を使い、プレイヤーに対する公平な台の割り当て方を考える内容でした。
また、崎下さんからは「SNS活用したキムワイプの画像認識」についての発表もされました。これは、SNS上でキムワイプの箱に似たデザインの画像を集め、機械的に分析することで「キムワイプらしさ」を決める要因を探るというものでした。
代表の小島さんは、「キムワイプ卓球を媒介に、一人一人の持ち味を生かし、科学を楽しむためのコミュニティをつくる。その基礎となるのが、理論キムワイプ卓球です。ある種の『内輪感』が生まれて、とても面白いですね」と語ってくれました。
あなたはどのキムワイプをラケットにしますか。
キムワイプには、多彩な種類があります。製品によって、シートサイズや枚数も違いますので、あなたの使い方に最適なキムワイプをお選びください。
・電子部品・精密機器のワイピングに適しています。
・拭き取り面にチリやケバを残しません。
・型番:62011
・材質:パルプ100%
・入数:1箱(200枚入)
・シートサイズ:120mm×215mm
・品名:S-200
・電子部品・精密機器のワイピングに適しています。
・拭き取り面にチリやケバを残しません。
・シートサイズ(mm):120×215
・入数:1箱(200枚入)
・材質:パルプ100%
・包装:個包装
・γ線滅菌済(10kGy)
・※γ線による本体からの臭い及び変色があります。
・電子部品・精密機器のワイピングに適しています。
・拭き取り面にチリやケバを残しません。
・材質:パルプ100%
・入数:1ケース(200枚/箱×72箱入)
・シートサイズ:120mm×215mm
・品名:S-200
・電子部品・精密機器のワイピングに適しています。
・拭き取り面にチリやケバを残しません。
・型番:62030
・材質:パルプ100%
・入数:1ケース(150枚/箱×36箱入)
・シートサイズ:225mm×210mm
・品名:M-150
・電子部品・精密機器のワイピングに適しています。
・拭き取り面にチリやケバを残しません。
・型番:62001
・材質:パルプ100%
・入数:1箱(100枚入)
・シートサイズ:470mm×425mm
・品名:L-100
[参照URL]
https://www.iktta.org/about/index.ja.html
withnewsより
https://withnews.jp/article/f0191229001qq000000000000000W08u10101qq000020284A
J-cast
https://www.j-cast.com/2018/11/05342818.html?p=all